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2019.03.23ブログ

チャレンジできるのは「人生の可能性」を図るモノサシを持っているから! 自然派体幹トレーナー 露木由美

こんにちは
自然派体幹トレーナーの露木由美です

先日、横浜市磯子区の「トトロ幼稚舎」の保護者のみなさんのところに
出張講座で行って行きました。
我が家の子供達4人が通った幼稚園です。

この「トトロ幼稚舎」は3月の頭に年長さんは卒園遠足として箱根八里を歩きます。
箱根湯本の駅を朝7時半ごろ出発し、箱根八里の石畳や関所などを通って、
三島駅まで1日で歩きます。
30キロ以上の距離です!



え?幼稚園の子が1日でこんなに歩くの?と思った人も多いのでは?
でも、実はこの箱根遠足を「歩く」のは
子供達よりも大人の方が大変なのです。

子供達は年少さんに入った時から3年かけてどんな天候でもこの箱根遠足を歩けるように日々活動します。

「歩ける」という体力だけではありません。
「どんな天候でも」と言うところが大きなポイントです。

よく見かけるのは幼稚園の前まで親がかばんを持ってあげて、
幼稚園に入るときに持たせて行ってらっしゃい、というシーン。

私には「せっかくの体幹トレーニングの機会を奪っている」というように見えます。
自分の荷物に責任がないというか、、
自分で荷物を用意していないのだろうな、と思うのです。

トトロ幼稚舎の子供達は自分で荷物を持って歩く、
ということはもちろんですが、

「どんな天候でも」歩ける、ということは容易なことではありません。

雨が降り始めたらリュックからカッパを取り出して、着る、サックカバーをする
という技術も必要です。長い距離を歩くには傘を持っていては疲れてしまいますし、足元が不安定なところでは両手をどこかに捕まって歩くこともありますから、傘は基本的には使いません。

雨の中でお弁当を食べる、という技術も必要です。

自分のお弁当が濡れないで食べられる場所を探さなくてはいけません。
それは先生ではなく、みんな自分で見つけるのです。
自然の中で、全員が一緒に食べる場所を見つけるのは難しい。
全部自分で場所を見て判断して食べるのです。

このように色々なことに対応するには
まず自分でリュックに何が入っているかを
把握していないとできません。

ですから子供達は自分で荷物を用意します。

長距離歩くのに少しで荷物を軽くするために無駄なものは持って行きません。
誰も持ってくれないから。
最低限の量で、必要なものは絶対に入っている。
いつも親と一緒に歩くとは限りませんから、親に持ってもらっても
必要なときに親が近くにいない、ということも起こります。
ですから、基本的には自分で持ちます。

その荷物は、忘れると、遠足が続けられないほど重要なものばかり、ということになります。

一番重いのは「1日分の飲み物と食べ物」です。
パン、おにぎり、果物、甘いもの、酸っぱいもの、いろんな味。

水筒の中身は「常温の水」
どんなに暑くても寒くても常温の水。
それには理由があります。
・保温の水筒は重い
・常温の水でも美味しく感じるほど体をたくさん使う
・歩いている時に怪我をした時などに傷を洗うのに使える
・水筒の水がなくなった時には公園などの施設でいつでも補充できる
などなど、、

親も30キロ以上の遠足でもコンビニで買い物するなんてことはありません。
全部1日の荷物は朝、持って出発します。
飲み水だけは途中の公園などで入れます。

天候は晴れと雨だけではありません、雪の時もあります。
実際我が家の4人の子供達のうち2人は大雪でした。

箱根八里の石畳に積もった雪を固めながら歩く、
石畳をより一層滑らせる溶けてきた雪の上を滑りながら歩く、
なんてことがありました。
体力をとても消耗します。

靴が濡れてしまったらどうすると思いますか?
変えの靴下に履き替え、プラスティックバッグを履いて濡れた靴を履く、など、子供達は工夫して、体が冷えないように考えます。



寒い冬の遠足で厚手のジャケットを着ていくと、雨が降った時にその上からカッパを着ることになる、でもそれはできません。
なので、どうすれば良いのか考えます。

厚手のジャケットは、暑くて脱いだ時に荷物になるというのも使えない理由の一つです。

フリースを着てからカッパを着る、というのが我が家では一番便利と感じました。
フリースは多少濡れても染み込まないというのも良かったです。

このように、持っていくもの一つ一つを子供達が自分で考え、起こることを予想して、自主的に動く。

このような活動を3年間繰り返した結果、この箱根遠足が元気に歩けるのです。

遠足で何度か休憩があります。子供達はリュックを置いて走り出し、駆け回って遊びます。親は座り込んで、足をもんだり、靴づれの処理をしたり、横になったり、、。

夕方4時から6時ごろ三島駅にそれぞれのペースで到着します。
そこからまた電車で帰ります。

三島から電車に乗って、出発した箱根湯本のあたりを通る時
電車でもこんなに乗っている距離を1日で歩いたんだな〜
と感慨深くなります。

5〜6歳の幼児の時にこのような経験をしていると
「人生のモノサシ」がとても大きくなります。
自分ができることの判断が「あの箱根を歩けたんだから、
これはできる、できない」のような基準となります。



人生においてのチャレンジが無限に広がる、そんな経験の大切さを
トトロ幼稚舎から学ぶことができました。

疲れてしまって、どうしようもなくって泣いてしまう子供と一緒に、いろんなことをしながら乗り越えて、ゴールを目指します。そのチャレンジが親子の絆につながり、また子供の強さにもなります。



ここまで大きな取り組みでなくても、日常の生活の中に「モノサシ」を大きくする小さいチャレンジがたくさんあります。
安易な「かわいそう」の手助けが子供の意欲を奪います。

「重たい荷物を持たせるのはかわいそう」

「重たい荷物を持つと体幹が強くなる」
というように捉えて見るのと良いと思います!

子供達の可能性を広げてたくましく育てて行きましょう!

以下おまけ画像です↓


箱根の前に、横浜磯子区から箱根まで、数日をかけて歩いていきます。



三島でメダルと賞状!他の幼稚園では、卒園発表会のような感じでしょうか。


兄弟が多くても、この日は2人の時間を満喫!
アクティブチワワ

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